『縫い取り』の練習ができる教具があります。
初期の活動は、針に糸が通された状態から、紙の台紙に縫う練習です。指先の力がないと、針を動かせないので前段階の練習として、他の道具を使って指先の機能訓練をします。針を摘んで引っ張る力がついてきたら、『縫い取り』の活動に挑戦することができます。
どこから針を出して、次にどこに刺すのか理解するのが次の課題です。好きなところに入れて通していると、糸が足りない・・台紙が破れてしまう・・糸の力で紙が丸まってしまう・・などのハプニングが起こります。「次はお隣に刺す・・」と秩序感がないと、なかなか理解できずイライラしてしまう様です。

スムーズに並縫いができるようになったら、今度は自分で針に糸を通す練習と玉結びの練習をします。

全部一人で準備ができて完結できるようになったら、紙の台紙からフェルト素材で練習。そしてティッシュケースやポーチなどの作品作りへと発展していきます。

ボタン付けにも挑戦!!
2つ穴のボタン、4つ穴のボタンなど、ボタンをつける練習も出来ます。

針は必ず針山に刺して、持ち歩かないこと。ハサミと同じく扱いに注意して活動すること。意識が外れると、チクっと指を刺してしまうので最後まで針から目を離さず進められる子だけが出来る活動となり、集中力と忍耐力が必要です。
針の太さも初期は布団針のように太い針で先が鋭くないものを使っています。困難性が増してくると針も細くなっていき、自分にも周囲にも注意を払って活動に取り組んでいきます。
針の活動も子ども達によく選ばれる活動の一つで、出来るようになると、お家でお父様のシャツのボタンを付け直してくれるなど、日常生活に生かされているようで、素晴らしいです。また可愛い布を使って巾着袋を作ってみたり縫い物が好きなお子さんは、お家でも挑戦しているエピソードをお聞きしています。
玉結びなど、指先が思い通りに動き、思い通りの作業ができることは、自立へ向かうための必要な能力の一つです。子どもの活力と出来るようになるんだ!という意思が、目標達成へ導いていきます。