エンジェルモンテッソーリ子どもの家

対象年齢:1歳半~就学前

子育てオンラインサポートはこちらから

先回りした援助が子どもに与える影響📌

2学期が始まり、子ども達は益々活動に意欲的で自主的に選んで取り組めています。

「先生、次どうするの?」「どこにあるの?」など、一回ずつ先生に聞かないと進められなかったお子さんが、黙々と自分のペースで進めている姿を見て成長を感じています。 

子どもが自分でやろうとする前に、つい大人が先回りして手を出してしまう場面ってありますよね。保育の現場でも子どもに、「自分でやるー!!」と言われたり、泣いて怒っている姿を目の当たりにし、先回りしてしまった・・と反省することがあります。

靴を履こうとする子の手から靴を取り上げて履かせてしまう、言葉にしようとする前に代わりに答えてしまう──。こんなことありませんか!?

それは大人にとっては「優しさ」や「効率」から出た行動かもしれませんが、子どもにとっては大切な学びの機会を奪うことにつながります。

子どもは自分の力でやってみることで「できた!」という達成感を積み重ね、そこから自信や自立の芽が育ちます。ところが先回りされた経験が続くと、「どうせやってもらえる」と考えるようになり、自分の意思を発揮する機会が減っていきます。その結果、失敗を恐れて挑戦しにくくなったり、自分の力を信じられなくなったりします。

また、先回りした援助は子どもの「秩序感」にも影響します。大人が代わりに片付ける、順番を守らなくても大人が融通するなど、子ども自身での経験が少ないと、秩序の芽生えを逃してしまいます。長い目で見ると、困難に直面したときに「自分で考えて解決しよう」とせず、他者に依存しやすくなる危険性もあります。

本当に必要なのは、子どもを先回りして助けることではなく、子ども自身が挑戦するのを見守る勇気です。たとえ失敗したとしても、「やってみた」という経験そのものが大きな学びとなり、子どもの自信と自立を育んでいきます。

可愛くて、手伝ってあげたくなりますよね。でも、お子さんに『自分で出来る!』という自信をつけさせることが本当の愛情なんです♪

%d