園には自分だけではなく、周りにたくさんのお友達がいる事に気付いていきますね。自分だけが楽しい、自分が先!で先争いをするとどうなるのか、機会があるごとに子ども達と話し合いをしています。

みんなで一緒に活動する場面では、お友達を押しのけて先頭に来たがり僕が先、私が先!!と争ってしまうことがありますが、そんな時はどうしようか??
「じゃんけんにする!」と子ども達は言います。じゃんけんができるお友達はいいけど、まだじゃんけんが難しいお友達がいる時は??子どもの家の異年齢保育の目的がここにあります。6歳だから偉いとか逆にお兄ちゃんだから我慢しなきゃいけない・・ではなく、お友達のことも考えた上で自分との調和を図っていくこと。
「今日は私が先でいい?」と聞いてみる。みんなが了承してくれたら今日は先頭に並ばせてもらう。「昨日先頭だったから、今日はどうぞ」「お先にどうぞ」 など、言葉を使ってみんなと調和する体験を重ねています。月齢の大きい子だけが先を取るのではなく、小さいお子さんも希望すればチャンスがある。「今日はどうぞ」と譲ってもらえて、嬉しそうに笑顔を見せている場面が多々あります。お友達に譲る経験または譲ってもらう経験を重ねることで、心から人に優しくする感覚を学んでもらっています。

また、お友達が活動しているところやお食事を食べているところをジロジロ見てしまい、「見ないで!!」と怒られている場面もあります。人にジロジロ見られたらどんな気分??と話し合いをすることもあり、子ども達は「嫌な気持ちになる〜」と口を揃えて言います。見られているお子さんは、気になってしまい活動に集中できない様子です。
見たい時は、「見てもいい?」って聞いて「いいよ」って言ってくれたら見せてもらおう!ということにしています。「見ないで欲しい」と言われたら見るのをやめること!
活動の道具やお食事を床にこぼしてしまった時も、周りのお子さんが拾うのを手伝っていたら、「自分でやる!!」「やめて〜〜!」と怒っている子がいました。お手伝いする時も、「お手伝いしてもいい?」と聞いてからにしようという事になりました。
このように、言葉で交渉して順番を決めたり、相手に気持ちを確かめてから行動することも必要だということ。じゃんけんだけでなく、「どうぞ」と譲る経験も、感覚的に大切なことだと思います。一方的な行為は、ただの『勝手』になってしまうことを日常生活から学び、『競争』『争い』ではなく、言葉をうまく使って、順番や譲り合い、歩み寄りをする環境を作っています。